- 打ち合わせのたびに、候補日を3つ出してメールを往復している
- 出した候補が埋まっていて、もう一度出し直す
- 社外との調整で、5往復くらいすることがある
- 会議室の空きを別に確認するので、二度手間になる
この作業は、ほぼ全部なくせます。しかも新しいツールを買う必要はありません。Outlook と Teams に元から入っている機能で足ります。
使われていないのは、知られていないからです。
社内の日程調整
1. 予定表を見えるようにする
これが前提です。社内の全員が、お互いの予定の「空き・埋まり」を見られる状態にしてください。
- 予定の中身(件名や場所)まで見せる必要はありません
- 空いているか埋まっているかだけ見えれば足ります
Microsoft 365 では、既定で社内の空き時間は見えることが多いです。見えないなら設定を確認してください。
ここが見えていないと、他の全部が機能しません。まずここです。
2. 予定表に「入れる」文化にする
見えるようになっても、予定を入れていない人がいると意味がありません。
- 会議だけでなく、集中して作業する時間も入れる
- 外出・出張・休暇も入れる
- 「入っていない時間は、声をかけてよい時間」と共通認識にする
ここが運用の8割です。ツールの問題ではありません。全員が入れるようになるまでは、多少うるさく言う必要があります。
「何をしているか知られたくない」という抵抗は出ます。件名を非公開にする設定があるので、それを使ってください。「空いているか埋まっているかだけ見える」と説明すれば、たいてい納得してもらえます。全部を公開する必要はありません。
3. スケジュールアシスタントを使う
Outlook で会議を作るとき、「スケジュール アシスタント」を開くと、参加者全員の空き時間が並んで表示されます。
- 全員が空いている時間帯が、色で分かる
- 会議室の空きも同じ画面で確認できる
- そこをクリックして確定する
これを使うと、候補を出すメール自体が要らなくなります。空いている時間に入れて、招待を送るだけです。
「勝手に入れていいのか」という抵抗が出ますが、招待は承諾・辞退できます。都合が悪ければ断ってもらえばいい、という運用にしてください。断りやすくするために、招待の本文に「都合が悪ければ辞退してください」と1行入れておくと角が立ちません。
社外との日程調整
社外の人の予定表は見えないので、別の方法を使います。
Microsoft Bookings
自分の空き時間を、相手に選んでもらう仕組みです。
- 予約ページを作る(打ち合わせの種類、所要時間、受け付ける時間帯を設定)
- リンクを相手に送る
- 相手が空いている枠を選ぶと、双方の予定表に自動で入る
これで往復がゼロになります。Microsoft 365 のプランに含まれていることが多いので、追加費用なしで使える場合があります(追加費用なしでどこまでできるのか)。
設定のときの注意:
- 前後に余白を入れる(移動時間、準備時間)
- 受け付ける時間帯を絞る(朝一と夕方遅くを外す)
- 何日先まで受け付けるかを決める
Outlook の「投票」機能
相手にリンクを送るのが仰々しい場合、Outlook のメール作成画面から候補日時を投票形式で送る機能もあります。相手はメール内で候補を選ぶだけで、選ばれた時間で予定が確定します。
社外の相手に「予約ページ」を送るのが気になる場面(目上の相手、初めての取引先など)では、こちらのほうが自然です。
仕組みが便利でも、相手に手間を感じさせる場面では従来どおりでいいです。特に、こちらが伺う立場のときに予約リンクを送ると、印象が良くないことがあります。判断は相手との関係で決めてください。全部を統一する必要はありません。
会議室の予約を、予定と一体にする
会議室を別のExcelや紙の台帳で管理しているなら、予定表のリソースとして登録してください。
- 会議室を「リソースメールボックス」として登録する
- 会議を作るときに、会議室を参加者のように追加する
- 空いていれば自動で承諾、埋まっていれば自動で辞退される
これで二重予約と、台帳を見に行く手間が消えます。設定は情シス側で30分ほどです。
設備(プロジェクター、社用車)も同じ方法で管理できます。貸出台帳を別に持っているなら、これに寄せられます。
定例会議は、繰り返しで入れておく
毎週・毎月の定例は、繰り返しの予定として一度入れてしまうのが確実です。
ただし2つ気をつけてください。
- 終了日を必ず設定する(無期限にすると、要らなくなっても残り続けます)
- 半年ごとに見直す。出席者が惰性で参加していないかを確認する
終了日のない定例が積み重なると、予定表が埋まって新しい予定が入らなくなります(会議が多い・長い)。
導入するときの順番
一度に全部を変えないでください。
- 予定表の空き時間が見える状態にする(情シス側の設定確認)
- 予定を入れるを全員の習慣にする(ここに時間がかかります)
- スケジュールアシスタントの使い方を、15分の説明会で共有する
- 会議室をリソースとして登録する
- 社外向けに Bookings を試す(まず1人が使ってみる)
2番が終わるまで、3番以降をやっても効きません。予定が入っていない予定表を見ても、判断できないからです。
まとめ
- 新しいツールは要らない。Outlook と Teams にある機能で足りる
- 前提は空き時間が見えること。中身は見せなくていい
- 運用の8割は全員が予定を入れること
- スケジュールアシスタントで、候補を出すメールが不要になる
- 招待は断れる。「都合が悪ければ辞退してください」と1行添える
- 社外にはBookings(予約ページ)か、Outlookの投票
- 伺う立場のときは、無理に仕組みを使わない
- 会議室と設備はリソースとして登録。二重予約が消える
- 定例は繰り返しで入れる。ただし終了日を必ず設定する
- 導入は順番どおり。予定を入れる習慣が先
まず、自分の予定表に来週分の作業時間を入れてみてください。それが全員に広がったときに、この話の効果が出ます。
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