- 1日の半分が会議で、自分の作業は定時後にやっている
- 出席しているが、自分に関係する話は5分だけ
- 「情報共有のため」に呼ばれるが、資料を読めば済む内容
- 減らそうという話は何度も出たが、そのたびに元に戻る
会議を減らす取り組みが元に戻るのは、「減らしましょう」だけで、何を代わりにするかを決めていないからです。会議は情報を流す手段なので、それを止めるには別の流し方が要ります。
会議の中身を、3つに分ける
まず、今ある定例会議の中身を分解してください。だいたいこの3つが混ざっています。
| 種類 | 中身 | 会議でやるべきか |
|---|---|---|
| 報告 | 進捗、数字、状況 | やらなくていい(文章で済む) |
| 相談・議論 | 意見を出し合って決める | 会議でやる(これが本来) |
| 決定の共有 | 決まったことを伝える | やらなくていい |
1時間の会議のうち、40分が報告というのはよくあります。ここを外すだけで、会議は半分以下になります。
次の定例会議で、どの項目に何分使ったかをメモしてください。「報告に何分、議論に何分」。数字が出ると、話が具体的になります。「会議が長い」という感覚論では、誰も動きません。
報告を、会議から外す
いちばん効くのがここです。
やり方
- 会議の2営業日前までに、各自が報告を書く(Teamsのチャネル、SharePointのページ、共有のExcelなど)
- 出席者は、会議までに読んでおく
- 会議では、読んだ上での質問と相談だけする
これで、報告のための時間が会議から消えます。
定着させるコツ
「読んできていない人がいるから、結局説明する」——これが崩れる典型です。
対策は1つ。冒頭の5分を「読む時間」にする。全員がその場で黙って読みます。滑稽に見えますが、これがいちばん確実です。読んでこない人がいる前提で設計するほうが、うまくいきます。
報告の書き方を決める
自由に書かせると長くなります。3項目に固定してください。
・進んだこと(3行まで)
・止まっていること/困っていること
・相談したいこと(あれば)
「困っていること」が空欄ばかりなら、その報告は形骸化しています。そこを見て判断してください(日報が集まらない。集めても読まれていない)。
出席者を減らす
「念のため呼んでおく」をやめます。
判断の基準
- その場で発言するか、決めるか → 出席
- 知っておけばいいだけ → 出席しない。議事録を読む
「知っておけばいい人」を全員呼ぶと、10人×1時間=10時間が消えます。議事録を読むなら1人5分です。
呼ばれた側から断れるようにする
これが無いと減りません。「この会議は自分は不要だと思う」と言えるようにしてください。
言い方の型を用意しておくと、断りやすくなります。
この件は◯◯さんが出れば足りると思うので、今回は欠席して議事録を読みます。
上長が最初に自分でやってみせるのがいちばん早いです。上が「念のため」で出続けている限り、部下は断れません。
時間を短くする
既定を30分にする
Outlook の既定の会議時間は60分ですが、設定で30分に変えられます。さらに「短い会議」の設定で、30分の会議を25分、60分を50分にできます。
移動と切り替えの時間が生まれるので、これは入れる価値があります。
終了時刻を守る
延びる会議の原因は、たいてい議題が決まっていないことです。招待に必ず入れてください。
議題
1. A案件の見積り方針を決める(15分)
2. 来月の要員配分を決める(10分)
3. その他(5分)
「決める」と書いてください。「〜について」だと、話すだけで終わります。
定例そのものを見直す
半年に1回でいいので、次を確認してください。
- この会議で、直近3回に決まったことは何か
- 決まっていないなら、それは報告会です。文章に置き換えられます
- 頻度は妥当か(週1でやっているが、実は隔週で足りていないか)
惰性で続いている定例は、必ずあります。終了日を決めずに設定された繰り返しの予定が、そのまま残っているケースが多いです(日程調整のメール往復に、毎回30分かかっている)。
「この定例を1か月止めます。困ることがあれば言ってください」と宣言して、実際に止めてみる。困らなければ、そのまま無くていい会議です。困ったら再開すればいいだけなので、リスクはほとんどありません。
議事録を軽くする
会議を減らすと、議事録の重要度が上がります。ただし、長い議事録は読まれません。
必要なのはこれだけです。
決まったこと:
・◯◯は A案で進める(決定者:田中部長)
決まらなかったこと:
・予算の上限 → 9/5までに佐藤が確認して再提案
宿題:
・山田 … 見積り3社取得(9/3まで)
発言の記録は要りません。決定・未決・宿題の3つで足ります。録音や文字起こしを使うなら、要約させたうえでこの形に整えます(議事録づくりをAIに任せたい)。
まとめ
- 元に戻るのは、代わりの情報の流し方を決めていないから
- 会議の中身を報告/議論/共有に分ける。報告は外せる
- 一度、何分使ったかを測る
- 報告は2営業日前に文章で。会議は質問と相談だけ
- 読んでこない前提で、冒頭5分を読む時間にする
- 報告は3項目に固定。自由に書かせると長くなる
- 出席は発言するか決めるかで判断。知るだけの人は議事録を読む
- 断れるようにする。上長が先にやってみせる
- 既定の会議時間を30分に。「短い会議」の設定も入れる
- 議題に「決める」と書く
- 半年に1回、直近3回で何が決まったかを確認する
- 1か月止めてみる。困らなければ要らない会議
- 議事録は決定・未決・宿題の3つだけ
次の定例で、時間の内訳をメモするところからで構いません。報告に何分使っているかが分かれば、あとは自然に決まります。
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