- 毎月、シフト作成に丸2日取られている
- 希望休が紙・LINE・口頭でバラバラに来る
- 組み終わったあとに「その日は無理です」と言われて、組み直す
- 公開したあとも、交代の連絡が電話で来る
シフトがつらい理由は3つに分かれます。希望を集める/組む/公開後の変更に対応する。「自動で組むツール」は真ん中しか解決しません。実際は、前後の2つで時間が消えていることが多いです。
どこに時間がかかっているか、先に測る
次の3つを、今月やりながらメモしてください。
- 希望を集めるのにかかった日数(配ってから全員分そろうまで)
- 組むのにかかった時間
- 公開後に変更した回数と、そのやりとりの時間
多くの場合、合計の半分以上が1番と3番です。ここが分かると、何に手をつけるかが決まります。
1. 希望の集め方を変える
入口を1つにする
紙・LINE・口頭が混ざっている限り、集約する作業が消えません。Microsoft Forms で足ります。
- 質問1:氏名(選択式にする。手入力だと表記ゆれが出ます)
- 質問2:希望休の日(日付を複数選ぶ形。または「1日ごとに○×」)
- 質問3:希望の時間帯(早番・遅番・どちらでも)
- 質問4:備考(あれば)
回答は自動でExcelにたまります。「集める」作業がゼロになります。
締切を過ぎたら受け付けない
これが効きます。フォームには受付終了日時を設定できるので、締切で自動的に閉じてください。
「あとから言ってくる人」がいる限り、締切は形だけになります。仕組みで閉じると、締切が本物になります。
完全に閉ざすと、本当に事情がある人が困ります。「締切後の希望は、確約できないが可能な範囲で考慮する」という別のフォームか連絡先を1つ用意しておく。ただし、それは「お願い」であって「希望」ではない、と明確に分けてください。
出す側にも締切の意味を伝える
「早く出してほしい」ではなく、「◯日までに出ないと、希望が反映されないまま組まれます」と書いてください。不利益が具体的だと、出てきます。
2. 組む部分をどうするか
まず、条件を書き出す
自動化を考える前に、頭の中にある条件を全部紙に書いてください。
・各シフトに、必ず1人はベテランを入れる
・Aさんは水曜不可(固定)
・夜勤の翌日は休み
・週の労働時間が◯◯時間を超えないようにする
・BさんとCさんは同じ日に入れない
この作業が、いちばん価値があります。書き出してみると、条件が10個以内に収まることが多く、そのうち半分は「本当は絶対条件ではない」ものです。
絶対条件と、できれば条件に分けてください。分けるだけで、組む速度が上がります。
Excelで半分は楽になります
専用ツールを買う前に、次をやってみてください。
- 縦に人、横に日付の表を作る
- 希望休のセルに、フォームの回答から自動で色を付ける(条件付き書式)
- 下に1日ごとの人数を数える式を入れる(
COUNTIF) - 右にその人の勤務日数・時間の合計を入れる
「足りない日」と「入れすぎの人」が色で見えるだけで、組む時間はかなり減ります。パズルを解くのは人がやるとしても、間違いのチェックが自動になります。
専用ツールを検討するのは
次に当てはまるなら、シフト作成のサービスを検討する価値があります。
- 人数が30人を超える
- 資格や役割の条件が5つ以上ある
- 複数拠点にまたがる
- 労働時間の上限管理が厳しい業種
人数が10人程度なら、Excelのほうが速いことが多いです。ツールの制約に合わせて条件を入れ直す手間のほうが大きくなります。
3. 公開後の変更を、電話で受けない
ここが3番目の時間泥棒です。
公開の仕方
- 全員が同じものを見る場所に置く(Teams、共有フォルダ、掲示)
- 印刷して配ると、変更のたびに配り直しになります
- 変更したら、変更した箇所が分かるようにする(色を変える、更新日を書く)
交代の受け方
電話で「代わってもらえました」と言われても、記録が残りません。交代の申請も、フォームで受けてください。
- 誰が、いつの分を、誰に代わってもらうか
- 相手の同意を取ってあるか(チェック欄)
- 承認する人
「相手の同意を取ってから申請する」というルールにすると、シフト担当者が仲介する必要がなくなります。ここが大きいです。
「この日、代われる人いませんか」を、担当者を経由せずに本人同士でやりとりできる場所(Teamsのチャネルなど)を作ると、間に入る手間が減ります。決まったら申請フォームに出してもらう、という順番にしてください。
勤怠の集計とつなげる
シフトを組んだ表と、実際の勤怠が別々だと、月末にまた突き合わせが発生します。
- シフト表の形式を、勤怠システムに取り込める形に合わせる
- 少なくとも、氏名の表記と社員番号を揃えておく
ここが揃っていないだけで、月末に半日消えます(勤怠と残業時間の集計が毎月つらい、を軽くする順番)。
属人化を避ける
シフト作成は、担当者が休むと止まる仕事の代表です。
- 条件を書き出した紙を、担当者以外も見られる場所に置く
- 使っているExcelを、個人のPCに置かない
- 年に1回は、別の人が組んでみる
「あの人しか組めない」状態は、その人が休めないという問題でもあります(引き継ぎ資料が役に立たないのは、書く時期が遅いから)。
まとめ
- つらいのは3つ。集める/組む/変更対応。真ん中だけ自動化しても半分しか減らない
- 今月、3つそれぞれにかかった時間を測る
- 希望はFormsで1本化。締切で自動的に閉じる
- 「出ないと反映されない」と不利益を具体的に書く
- 組む前に条件を全部書き出す。絶対条件とできれば条件を分ける
- Excelで色と人数の式を入れるだけで、チェックが自動になる
- 専用ツールは30人超・条件5つ以上あたりから
- 公開は全員が見る1か所に。印刷して配らない
- 交代もフォームで。相手の同意を取ってから申請してもらう
- 勤怠の集計と氏名・社員番号を揃えておく
- 条件を書いた紙を共有し、年に1回は別の人が組む
まず、頭の中にある条件を紙に書き出してみてください。それだけで、組む時間が変わります。
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