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社内のお知らせが、伝わらない

メールで流しても読まれず、掲示板は見に来られず、結局口頭で伝えている。ポータルを作る前に、伝わらない原因を分けると、作るものが変わります。

読了 約5分 情報整理SharePoint組織
  • 全社メールを流しても、読まれていない
  • 掲示板に貼っても、見に来る人がいない
  • 「聞いていません」と言われて、結局口頭で伝え直している
  • 社内ポータルを作りたいが、何を載せればいいか分からない

ポータルを作っても、たいてい同じ結果になります。伝わらない原因は「置き場所が無いこと」ではないからです。

原因を先に分けてください。

伝わらない原因は、3つに分かれます

原因症状手当て
届いていないそもそも目に入っていない伝える経路を変える
読まれていない目には入ったが、開かれない出し方を変える
探せないあとから必要になったときに見つからない置き場所を作る

ポータルが効くのは3番目だけです。1番と2番は、ポータルを作っても解決しません。

多くの会社の「伝わらない」は、1番と2番です。ここを先に手当てしてください。

1. 届いていない への手当て

経路を、人がいる場所に合わせる

  • デスクワーク中心 → メール、Teams
  • 現場・工場・店舗 → 朝礼、掲示、スマホに届くもの

現場の人にメールで流しても届きません。その人が1日に何回開くものは何かを確認してください。多くの場合、それはメールではありません。

全社メールを減らす

全社メールが週に何通も来る状態だと、重要なものも一緒に読まれなくなります。

  • 全社に出すものの基準を決める(全員が行動を変える必要があるものだけ
  • それ以外は、該当する部署だけに出す

「念のため全社に」をやめると、全社メールが読まれるようになります。

誰が全社メールを出せるかを決める

出せる人が多いほど、通数が増えて読まれなくなります。総務と情シスだけのように絞ると、自然に減ります。他の人が出したい場合は、その2部署を通す形にしてください。

2. 読まれていない への手当て

書き方の問題です。次の3つで、開封率が変わります。

件名に、期限と対象を入れる

悪い: 【重要】システムメンテナンスのお知らせ
良い: 【9/5(金)夜・全社】システム停止します。金曜は定時までに保存を

「重要」は効きません。全部が重要と書かれるからです。いつ・誰が・何をするかを件名に入れてください。

本文は、結論から3行

9月5日(金)20:00〜24:00、社内システムが使えなくなります。
金曜は、定時までに作業を保存して終了してください。
土日は通常どおり使えます。

(以下、詳細)

背景や理由を先に書かないでください。読む人が知りたいのは、自分が何をするかです。

該当がない人にも、そう書く

「対象外の方は対応不要です」の1行があると、読む人が安心して読み飛ばせます。無いと、全員が最後まで読む必要が出て、結果的に読まれません。

3. 探せない への手当て(ここでポータル)

あとから探すものを置く場所を作ります。ここは作る価値があります。

載せるもの

「全部載せる」にすると更新されなくなります。探されるものだけにしてください。

  • 各種の申請書・ひな形ひな形が人によって違う
  • 社内の規程(就業規則、経費、休暇)
  • 問い合わせ先の一覧(何をどこに聞けばいいか)
  • 過去のお知らせ
  • よくある質問

3つ目が意外と効きます。「これは総務? 情シス?」が分からず、聞けずに止まっている人がいます(電話が鳴り続けて作業にならない)。

載せないもの

  • 部署の中だけで使うもの(その部署のサイトに置く)
  • 更新する人が決まっていないもの(必ず古くなります)
  • 進行中のプロジェクトの資料

SharePointで作る場合

Microsoft 365 を使っているなら、SharePointのコミュニケーションサイトで足ります。追加費用はかかりません。

作るときの注意は3つです。

  1. トップページを1画面に収める。スクロールしないと見えないものは見られません
  2. 更新する人を、ページごとに決める置き場所より、更新の権利を決めるほうが効きます
  3. Teams から開けるようにする(Teamsのタブに追加)。別のブックマークを開かせない

3番目が重要です。「ポータルを見に行く」という行動は、習慣になりません。すでに毎日開いているもの(Teams、Outlook)から辿れる形にしてください。

検索が効くかを確かめる

ポータルの価値は「探せること」なので、実際に検索してみてください。「有給」「経費」「パスワード」で、目的のページが出てきますか。出てこないなら、ページのタイトルを探す人の言葉に直します。「就業規則第◯条」ではなく「有給休暇の取り方」です。

続かない原因

作ったポータルが半年で古くなるのは、更新のきっかけが無いからです。

  • お知らせを出すときに、必ずポータルにも載せる(メールとポータルを同時に。テンプレートにしておく)
  • ページごとに最終更新日を表示する(古いことが分かるだけで、直す動機になります)
  • 年に1回、リンク切れと古い情報の点検

2番目は効きます。「2024年4月更新」と表示されていれば、見る人も「これは古いかも」と分かりますし、担当者も気になります。

効果の見方

  • 全社メールの通数(減っていれば良い)
  • 「聞いていません」と言われた回数
  • ポータルの閲覧数(SharePointで見られます)

閲覧数が伸びないなら、そこに置いたものが探されていないということです。載せるものを替えてください。機能を足しても増えません。

まとめ

  • 原因を届いていない/読まれていない/探せないに分ける
  • ポータルが効くのは3番目だけ
  • 経路は人がいる場所に合わせる。現場にメールは届かない
  • 全社メールを減らす。出せる人を絞ると自然に減る
  • 件名にいつ・誰が・何をするかを入れる。「重要」は効かない
  • 本文は結論から3行。背景は後ろ
  • 「対象外の方は対応不要」の1行を入れる
  • ポータルに載せるのは探されるものだけ。問い合わせ先の一覧が効く
  • 更新する人が決まっていないものは載せない
  • Teams から開けるようにする。見に行く習慣は作れない
  • ページのタイトルを探す人の言葉にする
  • 最終更新日を表示する
  • 閲覧数が伸びないなら、載せるものを替える

まず、直近1か月の全社メールを数えてみてください。何通あって、そのうち本当に全員向けだったのは何通か。そこから始まります。

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